アジャスタブルダンベルの元祖と言えばボウフレックス。
昔はボウフレックスしかありませんでしたが、今では沢山のメーカーで可変式ダンベルが販売されています。
そのためアジャスタブルダンベルを初めて購入を検討している人にとっては、どのメーカーのダンベルを購入するか非常に判断が困難です。
アジャスタブルダンベルで人気の商品はフレックスベルですが、ボウフレックスのダンベルも使い心地など気になる人も多いかと思います。
この記事ではボウフレックスのアジャスタブルダンベルを10年間使用してきて感じた
- メリット
- デメリット
- 他のアジャスタブルダンベルとの違い
について解説しています。
ボウフレックス アジャスタブルダンベルのスペック
項目 | スペック |
---|---|
価格帯 | 41kg:125,000円24kg:70,400円 |
重量変更幅 | 2kg刻み |
グリップ | 3.5mm |
材質 | 樹脂、グリップ:鉄 |
ボウフレックス アジャスタブルダンベルのレビュー
重量の変更について
ダイヤルは力を入れなくても回せるくらいで、固すぎず、かといってヌルヌル回るわけでもなく丁度いい感じ。
ただ重量が重くなるにつれて少し固くなります。
ストレスを感じるほどでもないです。
重量を変更するのにかかる時間は20~30秒くらい。
直ぐにプレートの交換ができるので、交換のストレスが激減します。
重量変更幅は2kg刻みなので細かい重量調整可能。
肩とかだともっと小刻みに重量変更したくなりますが、2kg刻みでも問題ありません。
重量の変更は楽ではあるものの、休憩なしで重量を落として直ぐに追い込むようなドロップセットをしたいとは思えないですね。
良くない点は重量がポンド表記なので正確な重量が分かりづらく、しかも2.2kgとか中途半端な重さなのも少し微妙ですね。
ただ日本正規品だとkg表記になっています。
また重量によってはプレートが歯抜けの状態になっているので台座に戻し辛いです。
グリップについて
グリップは太めなので、普通のスクリュータイプのダンベルに比べて持ちづらさはあります。
ただトレーニングには特に影響はなく、前腕が疲れやすいとか、アームカールで二頭筋に効かせづらいということはありません。
悪い点はグリップにあるブツブツが、足つぼマッサージみたいにかなり痛いです。
特に重い重量を持つときはグローブ必須。
重量について
重量は40kgもあれば、よほどのマッチョを目指さない限り問題なし。
特に上半身を鍛える場合ほとんどの人は40kg扱うレベルに到達しないでしょう。
効かせる度外視で神経系の発達重視であれば40kgだと物足りなくなるかもしれませんが、ボディメイクがメインでフォーム重視の効かせるトレーニングだと十分な重量と言えます。
ただし24kgだと確実に軽すぎて後で後悔するので、購入するのであれば40kgの方にしておきましょう。
材質
材質はほぼ樹脂なので、冬場などで体に触れてもそこまで冷たくありません。
鉄だと氷のように冷たく、肌に触れるとあまりの冷たさに集中力が持っていかれるので、その点に関しては大きなメリットと言えます。
トレーニングのしやすさ
アジャスタブルダンベルは一般的なスクリュータイプのダンベルと比べサイズが大きいので、トレーニングは少しし辛いです。
特に気になるのはプレートの有無にかかわらず横幅が広く、トレーニングの種目によっては軌道の邪魔になる場合もあります。
例えばアームカールをする場合だと手を下ろす時、足にダンベルが当たって軌道の妨げになり伸ばし辛いです。
工夫すれば上手くトレーニング出来ますが、スクリュータイプのダンベルの方が快適にトレーニング出来ます。
耐久性
私はボウフレックスのダンベルを10年も使用していますが、未だに壊れる気配がなく、ずっと使い続けています。
それでも少しガタはきてますが、
- プレートのかみ合わせは少し悪くなっている
- ダイヤルが少し回し辛い時もある
- ダンベルを取り出すとき、余計なプレートがくっついてくる時がある
- 文字の印字が消えかかっている
これくらいで、全然問題なく使えるレベルです。
ボウフレックスのアジャスタブルダンベルのメリット|他社ダンベル比較
今ではアジャスタブルダンベルは沢山種類があるので、わざわざ古いタイプのボウフレックスのダンベルを選ぶメリットは薄れています。
特にフレックスベルはスタイリッシュでトレーニングもしやすく、取り合えず筋トレ初心者であればフレックスベルを選んでおいた方が無難と言えます。
なのでボウフレックスのダンベルをあえて選ぶ必要性もなくなっていますが、全くメリットがない訳ではないので、良い部分について紹介します。
重量が40kgまで扱える
ボウフレックス | パワーブロック | フレックスベル |
---|---|---|
40kg | 40kg | 32kg |
重量も40kgまで扱えるのもメリット。
アジャスタブルダンベルは32kg以下しか扱えない商品も多く、人気の高いフレックスベルなどは重量が最大で32kgまでです。
なので40kgまで扱えるのは非常に大きなポイント。
40kgまで扱えるダンベルは見た目がダンベルっぽいボウフレックスのダンベルか、パワーブロックのダンベルくらいですね。
2022年にフレックスベルの形状で40kgまで扱えるダンベルも発売されました。
壊れにくい
ボウフレックスのダンベルのメリットはとにかく壊れないということですね。
フレックスベルは少し形状が複雑化しているので、ダイヤルが壊れて重量変更できなくなったという声も聞きます。
フレックスベルの中の構造については下記youtubeの動画が参考になります。
その点ボウフレックスの方が作りがシンプルなので頑丈になっています。
材質がほぼ樹脂でコーティングされている
ボウフレックスのダンベルはグリップ以外が樹脂でコーティングされています。
なので冬場のような気温の低い時期で肌に触れても冷たくないのは大きなポイント。
服を着ていれば問題ないように思えますが、汗をかいてズボンや服を脱いでトレーニングする時だと樹脂の方が良いですね。
ボウフレックス アジャスタブルダンベルのデメリット|他社比較
グリップが太い
ボウフレックスのダンベルは結構グリップが太いです。
IVANKOなどのスクリュータイプを使い慣れている人が使えば、かなり太く感じるでしょう。
フレックスベルも普通のダンベルと比べると太いですが、ボウフレックスよりも細いです。
持ち手が太いとダンベルプレスで腕が先に疲れやすいそうですが、私の場合は全く影響なし。
ダンベルプレスは腕に効きやすい人と、胸に効きやすい人で分かれるとジュラシック木澤さんの動画で語っていたので、腕に利きやすい人は少し要注意。
スクリュータイプの通常のダンベル | 9cm |
フレックスベル | 10.4cm |
ボウフレックス | 11.8cm |
プロバーベル | 12.3cm |
2022年に発売された話題のプロバーベルよりも、ボウフレックスのダンベルの方が細いのは意外でした。
グリップの形状がぶつぶつで掌が痛い
ボウフレックス | パワーブロック | フレックスベル |
---|---|---|
ボウフレックスのグリップはとにかく痛いです。
他のアジャスタブルダンベルも重い重量を持てば痛いというコメントはありますが、ボウフレックスの場合は足つぼマッサージの上に乗っているくらい激痛なので、基本グローブしないとトレーニングにならないですね。
重量調整が2~3kg刻みと一定ではない
ボウフレックスは重量調整が全て2kg刻み統一ではなく、3kgも混ざっています。
フレックスベルタイプだと2kg統一なので、重量調整ではボウフレックスの方が扱い辛いですね。
またプロバーベルだと1.5kg刻みで調節できるので、この点も筋トレガチ勢ほど影響が大きいですね。
ボウフレックス | フレックスベル | フレックスベル |
---|---|---|
4kg~41kg 2,3kg刻み (4,7,9,11,13,16,18,21,23,25,27,30,32,34,36,39,41) | 2kg~32kg 2kg刻み | 4kg~41.5kg 1.5kg刻み |
重量の変更はダイヤルを片方回す必要がある
ボウフレックスは一つのダンベルの重量を変更するのに、左右のダイヤルをそれぞれ回す必要があります。
なので二つのダンベルの重量を変更する場合は、工数が4かかります。
それに比べフレックスベルの場合だとグリップを回すだけで、同時に左右のプレートの重量を変更できます。
工数が2と半分なので、重量の切り替えの早さはフレックスベルの方が上ですね。
横幅が長く、軌道の邪魔になる
ボウフレックス | パワーブロック | フレックスベル |
---|---|---|
ボウフレックスのダンベルはプレートを付けていなくても横幅が長いのがデメリット。
フレックスベルだと重量が増えるにつれてプレートが増えていくので横幅が広くなりますが、ボウフレックスの場合はプレート有無関係なく横幅が同じです。
なので軽い重量を扱う場合だとフレックスベルのほうが扱いやすいですね。
ダンベルを建てた時の面積が少し狭い
ダンベルプレスなどをするときにダンベルを膝におきたい場合、ダンベルを立てたときの面積がフレックスベルよりも狭いです。
なのでオンザニ-(高重量のダンベルをスタートポジションに持ってくるテクニック)のしやすさは、フレックスベルやプロバーベルに分があります。
ただしオンザニーが少しやりやすいだけであって、ボウフレックスでも問題なく出来ます。
あとボウフレックスの場合は素材が樹脂であるため、素肌に当たっても冷たくないのはメリットになります。
価格が割高
ボウフレックス | パワーブロック | フレックスベル | プロバーベル |
125,400 | 114,452 | 74,800 | 84,800 |
ボウフレックスのアジャスタブルダンベルは他のメーカーと比べてかなり割高。
かといって頑丈さ以外は特に優れている部分もないため、筋トレ歴が浅い人ほど購入するのに躊躇しますね。
なので死ぬまでトレーニング続けるので頑丈なダンベルが欲しいという人以外はオススメ出来ないですね。
まとめ
価格は高くてもいいからとにかく頑丈で壊れづらいダンベルが欲しいのであればボウフレックスでもあり。
最大重量は軽くなるが値段の安さ重視でハイエンドのダンベルが欲しいのであれば、フレックスベルがオススメ。
形状がフレックスベルかつ最大重量が41.5kgまで欲しいのであればプロバーベルがオススメ。
というよりも最大重量や品質、価格どれをとっても最もコスパが良いのはプロバーベル。
これからずっと筋トレを続けるつもりであれば、プロバーベル一択と言っていいですね。